2021/12/30
冬に急激に増える病気といえば脳卒中です。
なぜ冬になるとふえてしまうのでしょうか。
今回は脳卒中にならないように気を付けることを紹介していきたいと思います。
少し気を付けるだけで脳卒中のリスクを軽減できるのでぜひ最後まで見てください。
脳卒中って?
そもそも脳卒中とはなんなのでしょうか。
脳卒中は「脳梗塞」や「脳出血」の総称をいいます。
脳梗塞は脳の血管が狭くなっている状態(動脈硬化)のところに血液の塊(血栓)などが詰まってしまうことです。
塞栓をおこしてしまうと血流が止まった先の血管に血液が流れず、細胞に栄養がいかないため死んでしまいます。
脳の血管につまるとその先が壊死してしまい、麻痺などの症状が出てきます。
脳出血は高血圧で血管に圧がかかってしまい、もろくなった血管が破けてしまうため出血してしまいます。
出血すると頭蓋骨の中がギュウギュウになってしまい、脳を圧迫することで頭痛や吐き気をはじめ、麻痺や脳ヘルニアなどの重篤な症状が出てきてしまいます。
なんで冬に脳卒中が増えるの?
ではなぜ冬になると脳卒中の方が増えてしまうのでしょうか。
それは気温の低さが関係してきます。
寒い脱衣所で服を脱いだ時や夜中にトイレに起きた時など、暖かい環境から寒い環境に移ったときに血圧が急激に上昇します。
急激に血圧が上昇したとき、とどまっていた血栓が脳の血管へ流れたりもろくなった血管が破れてしまいます。
そのため冬場の急激な温度変化で脳卒中の患者さんが増えてしまうのです。
脳卒中にならないために気を付けることは?
では脳卒中にならないために日常生活で気を付けるべきことを見ていきましょう。
主には、
・規則正しい生活習慣
・急激な温度変化を避ける
ということが大切になってきますので詳しく見ていきます。
・規則正しい生活
規則正しい生活とは、
・良質な睡眠を6~8時間取る
・3食で栄養が偏らないようにする
・適度に運動をして心地よい疲労感を得る
ということが大切になってきます。
特に食習慣は大切で動脈硬化の予防や血管を丈夫に保つ役割を持ちます。
また適度な運動で自律神経を整えたり、疲労感を得ることで睡眠を取ることができます。
・急激な温度変化を避ける
さきほども説明したとおり、温度の高低差が激しいと血管に不可がかかり出血してしまいます。
お風呂に入るときには服を脱ぐ前に脱衣所を温めておきましょう。
また室内から外に出るときや夜中に布団から出てトイレに行くようなときには一枚多く上着を着るようにしましょう。
一枚は折るだけでも身体が感じる寒さのストレスは軽減できます。
他にも喫煙をしている人や健康診断などで不整脈や動脈硬化を指摘されている人は病院へ受診してみましょう。
脳卒中になると麻痺が残る場合や最悪の場合は命に危険がせまる病気です。
今後の人生に大きな影響を与えることがあるので予防できることは予防していきましょう。