2022/02/07
歯磨きをしているときに口の中、舌に白いところがあるのに気付いたら。それは白板症かもしれません。症状がないので自分では気付かず、歯医者指摘されることもあるでしょう
■白板症とは
白板症は口の中の粘膜、舌に白い病変ができ、拭ってもとれないものをいいます。女性にくらべ男性に多く、中高年以上でふえてきます。たばこや慢性的に義歯があたっているなど粘膜への刺激が要因となる可能性があるといわれます。
■白板症の症状
口腔内の粘膜に白い病変ができます。できやすいのは舌、そして頬の内側です。前がん病変といわれ、8%程度でがん化するといわれているので注意が必要です。
しこりや潰瘍、痛みがある場合には特にがん化のリスクを考慮する必要があります
■白板症の検査
がん化の可能性があるため、まずは医療機関を受診することが必要です。擦過細胞診といって病変をぬぐって行う病理組織検査、ないしは必要に応じて病変を一部切り取って行う生検をおこないます。
組織検査でがんだった場合には採血検査や画像検査など全身の検査が必要になります。
■白板症の治療
たばこをやめる、義歯があたらないようにするなど口腔内の刺激となるものを除去することで改善することがあります。その他、ビタミンA,Bの不足も要因と考えられることから必要に応じて服用で補充を行います。
改善がない場合、組織検査でがん化の可能性がみられた場合には外科的切除の検討です。切除を行った場合にも白板症は再発の可能性があるため定期的な経過観察が必要となります。
■まとめ
症状がないため自身では気付かず、歯医者で指摘される方も多くいるようです。病変を認めた場合には速やかに医療機関を受診し、治療方針を検討するようにしてください。