子どもの急病、家庭でどう対応する?【頭部打撲編】

2021/12/02

子どもの急病、家庭でどう対応する?【頭部打撲編】

子どもの時期は頭が重たかったり、バランス感覚が未熟のため頭部を打撲する可能性が高いです。

今回は大切な脳が詰まっている頭部を打撲してしまった場合にどのように対処すればよいか紹介していきます。

 

■頭部打撲をするとどうなるの?

頭部打撲をすると、脳にダメージを負う可能性があり、これからの生活に支障をきたす場合もあります。

頭の中には脳があります。

脳は頭蓋骨で守られており、その中に水に浮かんだ状態でいます。

固さはよく豆腐と例えられるぐらい柔らかくすぐに壊れてしまいます。

脳には生きていくうえで大切な神経が詰まっています。

特に子どもの頭蓋骨は柔らかく、脳にダメージを受けやすい状態です。

これからの成長に影響を与える可能性が大いにありますので、早い対応が必要になってきます。

 

■頭部打撲で最初に確認すること

子どもは一生懸命になると注意が一点に注がれ、距離感などがつかみにくくなってしまいます。

そのため思いっきり頭をぶつけてしまい、頭や脳に衝撃が加わってしまいます。

そのようなときに見逃しては行けないことが、

・意識がない

・何回も嘔吐を繰り返す

・止血ができない

・けいれんがある

・打った部分がへこむ

・目の焦点が合わない

などの症状は重症の可能性があるのですぐに救急車を呼びましょう。

 

■病院へ行くかどうかを悩んだとき

頭を打ってすぐに泣いたり、日常と同じ動作ができていたらひとまずは様子を見てもいい場合もあります。

しかしすぐに症状が出なかったりすることもあります。

心配な場合にはすぐに病院へ受診しましょう。

・すぐに泣かずにボーっとしていた

・顔色が悪かったり吐き気がある

・たんこぶがみるみる大きくなっている

このような場合には要注意です。

また交通事故や高所からの転落(階段やソファー、ダイニングテーブルなど)はすぐに病院へ受診することをおすすめします。

 

■家でできることは?

では最後に家庭でできる処置や観察すべきことを見ていきましょう。

家庭でできることは次のことがあります。

・腫れているところは冷やす

・安静にして数時間はそばを離れずに様子をみる

・出血があれば乾いたガーゼや布でしっかりと抑える

その他にもいつもと違う様子があればしっかり観察しておきましょう。

1週間は吐き気や目、手のしびれや動き、耳や鼻出血、意識を見ておくようにします。

 

もしも判断に困った場合には「#8000」に電話しましょう。

厚生労働省が行っている子ども医療電話相談事業でお住まいの地域の相談窓口に自動転送されます。

小児科医や看護師に症状や対応を相談することができ、アドバイスができます。

救急車を呼ぶかどうかなど困っているときや、子育てが初めての方などはぜひ使ってみてくださいね。

厚生労働省「子ども医療電話相談事業」詳細はこちら

https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

 

参考資料;山口県小児科救急医療ガイドブック

    (監修:山口県小児科医会 制作:山口県健康福祉部医療政策課医療対策班)

      

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