2022/05/26
夏の時期になるとニュースなどで脱水により病院へ搬送などとよく聞くようになります。
みなさんも夏は暑くて脱水にならないようにこまめに水分補給するかたも多いのではないでしょうか。
しかし一番気を付けるべき時期は真夏ではないのです。
今回は脱水に注意してほしい時期について見ていきましょう。
脱水って?
そもそも脱水とはどのような状態なのでしょうか。
脱水とは身体の中の水分が汗や排泄物、呼吸などによって失われている状態をさします。
水分が足らないと血流が悪くなったり心臓の動きが悪くなる、体温の調整が効かなくなる、筋肉に異常が見られるなど、身体に悪影響を及ぼします。
なんで子どもや高齢者は注意が必要?
成人は身体機能が発達しており、判断能力も十分です。
そのため「喉が渇いた」「汗をたくさんかいたから」などできちんと水分補給が自分の判断で可能です。
しかし高齢者は、「渇いても気が付かない」「渇いても訴えることができない」など水分を補給するタイミングがわかりにくいです。
また子どもは代謝が良く、たくさんの汗や呼吸で水分が失われていきます。
さらに高齢者の身体は水分の保持が難しく、成人の2/3程しか水分がないため脱水になりやすい身体なのです。
夏ではなく梅雨に要注意!
夏は汗がよく出るから、気温が高いからなど脱水に注意している方も多いです。
しかし一番気をつけないといけないのは「梅雨」です。
脱水を起こしやすい要因としては、身体の状態や気温ももちろん関係しますが一番重要なのは「湿度」です。
30度を超える状況でも空気が乾燥状態ではそれほど水分が出ていくということはありません。
しかし湿度が高いと25度ほどの気温でも脱水状態になりやすいことがわかっています。
もちろん高温多湿の場所では脱水に要注意です。
湿度が上がりそこまで気温が高くならない梅雨の時期は、水分補給を怠りがちになり脱水になる可能性が極めて高い状態です。
気温が上がらなくても定期的に少量ずつの水分補給はかならず行いましょう。
屋外ではなく屋内で多い理由!
脱水状態になる人で多いのが実は屋内なのです。
屋内は風が通らず、エアコンも節約のためつけずに生活する人もいます。
通気性が悪いと湿度も上がっていき、室温も上昇するため脱水のリスクが高まります。
そして室内だと屋外に比べて活動量も少なく、水分補給を怠ってしまうため注意が必要なのです。
真夏に脱水が起こりやすいと思われていても高齢者の場合は室内でも脱水になってしまいます。
そもそも高齢者は体内にある水分量が少ないため、慢性的に脱水状態の方も多いです。
脱水は身体に悪影響を及ぼすだけでなく、熱中症のリスクも上げてしまいますので水分補給は必ず行いましょう。