訪問看護って子どもでも使えるの?

2022/05/12

訪問看護って子どもでも使えるの?

訪問看護と聞くと、どうしても高齢者のイメージが強い方もいるかと思います。

しかし訪問看護の対象者となるのは高齢者だけなのでしょうか?

今回は訪問看護を使う対象に子ども(小児)は入るのか、どのような支援が必要なのかなど見ていきたいと思います。

 

子ども(小児)の利用者はいる?

結論からいえば、小児を対象にした訪問看護は可能です。

0~9歳までの子どもを主に小児と呼びます。

最近では小児専門の訪問看護ステーションも増えてきています。

その背景には小児の在宅療養者が年々増加していることがあげられます。

平成13年(2001)年の介護保険が開始になった直後には約800人程だったのが、平成27年(2015)には約8000人と10倍近くまで増加しています。

(平成27年中央社会保険医療協議会総会審議会資料より)

また0~39歳までの訪問看護利用者の割合は全体の5.3%ですが、今後はさらに医療の発達により医療的ケアが必要な0~9歳の割合も増えていくと見込まれています。

 

どんな子が訪問看護を使えるの?

訪問看護を利用する小児は「何かしらのケアが必要」な方です。

「何かしらの」とは、身体的な医療的ケア(吸引や経管栄養、酸素管理、インスリン注射など)だけではなく、障がいをもっている方、日常生活での手助けが必要な方がいます。

またサービス自体は療養している子が対象ですが、その親御さんや兄弟姉妹も看護の対象として考えていかなくてはいけません。

療養している子がいる家庭ではどうしてもその子に時間を取られてしまって、他の子にまで手が回らなくなることもあります。

そのせいで赤ちゃん返りや保育園などでトラブルが多くなったりします。

あくまで対象は療養している子ですので、その子のケアをすることが目的の訪問ですが兄弟姉妹と親御さんの時間をつくるために上手に利用することもできます。

 

どうやって使えるの?

始めに主治医へ相談してみましょう。

主治医が訪問看護の必要性を判断します。

必要であれば指示書を作成してもらえます。

指示書を作成してもらえると、訪問してくれる訪問看護ステーションと契約をかわして、訪問が開始となります。

また困ったときには行政や福祉担当の窓口へ相談してみても、問題解決のために動いてくれます。

 

高齢者だけではなく、生まれたばかりの子から自宅でのケアが必要であれば訪問する「小児訪問看護」。

看護の対象は新生児から高齢者までさまざまで、幅がものすごく広いです。

また兄弟姉妹や親御さんにも目を向けて看護をしていくことも重要です。

困っていることは1人で抱え込まず、元気に成長できるよう、一緒に考えていきましょう。

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